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渡邉

中学受験の光と闇_その3

更新日:2022年5月23日

こんにちはOne Bridge アカデミーです。

中学受験についてより具体的に触れていきたいと思います。

その1はコチラから

その2はコチラから

 

4,実際の難易度は?うちの子は向いている?

説明をする前に、中学受験の問題を例に挙げます。

~問題~

「ある池ではポンプ5台を使うと10日間で池の水がなくなり、ポンプ8台を使うと5日間で池の水がなくなる。この池で3台のポンプを5日間使った後、さらに何台かのポンプを追加で使用したところ、ポンプを追加してから5日間で池の水はなくなった。追加したポンプは何台か。ただしどのポンプもくみ上げる水の量は等しいものとする。」

算数の問題です。目安としては、偏差値50付近の中学校で出題される問題レベルかと思います。

簡単に解けますでしょうか?結構苦労される方が多いのではないでしょうか。中学生や高校生が算数だけでなく数学の知識を使っても解けないということが普通に起こります。また中学受験は多くの学校で国数理社と4科あり、何れの科目も難易度が高いです。

つまるところ中学受験の勉強は非常に高度です。中学受験生の多くは小学4年生、遅くとも5年生の早い時期から塾に通い、受験の準備を始めます。塾に入る前、小学1,2年生の段階で公文式などで四則計算は終えているという子も多いです。

さて、受験の難易度と言っても偏差値帯によって大きく変わりますので一概に述べることはできませんが、偏差値50以上の中学校を目指す場合は相当の努力を要します。

4年生あたりでは週1~2回程度の通塾ですが、学年が上がるにつれて通塾回数が増えます。普段は塾の宿題に追われ、夏季・冬期の長期休暇も講習で勉強漬けになります。

費用面ではご家庭の大きな負担となります。4年生から通塾した場合、受験までで平均250万円ほど費用が必要と言われています。さらに私立中高一貫校の場合、中高6年間の学費も中高を公立に通うのと比較してかなり高額です。

そういった意味で、中学受験は受験する本人にとってもご家庭にとってもハードルが高いと言えると思います。

 

次に、中学受験に向いているかどうかについてです。

中学受験に上に書いたような勉強の大変さが求められるのは、前々回の記事に書いたようにクラス1,2番目の子が受験するという母集団のレベルの高さ故です。しかし、誰しもが最初から賢いわけではありません。逆説的ですが中学受験に備えた勉強をしているからクラス1,2番に位置しているとも言えます(地頭が良い場合もあります)。ですので、小学校3年や4年で、勉強をしていない段階から成績が良くないからと中学受験という選択肢を排除するのはオススメできません。後日の記事でも書きますが、中学受験をすることは大きな利点があります。

小学生という時期は、頭脳の形成において非常に大きな影響をもたらす時期です。いろいろな物事をスポンジの様に吸収し、行動や思考に変化をもたらします。今現在勉強が苦手だとしても、ちょっとしたきっかけで得意になる可能性を秘めています。よって中学受験に向いている子は現在時点での学力のある子とは限りません。

では何が大切かと言うと、ガッツです。

負けず嫌いな性格で、何度もチャレンジする精神をもっていると中学受験に向いていると言えると思います。これも後に記事にしますが、中学受験はよく親の受験だと言われます。両親が子供に勉強させることで無理矢理にでも勉強時間は確保することができます。あとは本人がヘコたれなければ、最上位の学校を除いてなんとでもなります。

ご両親であればお子さんのことはよくご存じかと思いますが、性格が大人しいか活発かというのは関係ありません。大人しくても勉強面でガッツのある子は沢山います。

長くなりましたが、今回の記事は以上です。

まだまだ続きます。

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